A-2 デッキジャケットの登場
A-2デッキジャケットは、N-1デッキジャケットの後継品です。
最終型のN-1デッキジャケットは、1960年〜1961年くらいと言われています。
私が見たことがある民間品ではない軍のN-1デッキジャケットの6型は1960年でした。
その1960年〜61年頃に最初のA-2デッキジャケットが登場します。
A-2デッキジャケットは大きく分けて前期型(1960年〜1965年)と後期型(1966年〜80年代後半)が存在します。
違いを簡単に説明すると、
- ポケットのフラップが前期型は三角フラップ、後期型は四角いフラップ
- 後期型はコットンに半分ナイロンが混ざり質感が変わる
- 後期型は袖口にパイピングがなくなる
などです。
ちなみに、N-1デッキジャケットから引き続き、バックサテン生地が採用されましたが、1964年のものはがジャングルクロス生地が採用されています。それ以降後期型からはバックサテン生地に戻る形になりました。
初期型の違い
よく、前期型のポケットが三角フラップのものを初期型と言われたりしますが、実は違います。
前期型の中でも最初期のものは全く違う特徴を持っているのです。
簡単に違いを挙げると
- タグにA-2の表記がない
- チンストラップがついている
- 袖口にアジャスターがついている
- 袖口のリブがない
- 両サイドのアジャスターがない
など、かなりの違いがあります。
前期型の中でも最初期のA-2デッキジャケット
こちらが1960年の最初期のA-2デッキジャケットです。
タグ
A-2の表記はありません。コントラクトナンバーの年代には1960年との表記。
ポケットフラップ
前期型1965年頃までは、この三角フラップが採用されています。
チンストラップ
N-1の影響から首の部分にチンストがつきますが、後に廃止されます。
袖口のアジャスター
袖口にアジャスターが付きますが、後に廃止されます。
袖口のリブ
袖口のリブがありません。なので、風が入ってきます。後に改良され、リブが付き、風が遮断されるようになります。後継のアラミドデッキジャケットへも引き継がれます。
以上が前期型の中でも最初期のA-2デッキジャケットです。
非常に珍しいので、発見したら即買いをおすすめいたします。
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